なぜ発熱するのでしょうか?2【花巻市 漢方 本舘藥碧然】
2022/08/05
あきらめていたお悩みに
希望の灯をともす
花巻市の本舘藥碧然です
本日もブログにご訪問ありがとうございます
今週はかなり涼しくなり
体も楽になりましたね
前回の続きです
ウイルス感染させたウサギにメフェナム酸(ポンタール)を投与したら
全て死亡し、解剖したら潰瘍が発生していて
メフェナム酸を投与しなかったウサギはウイルス量が500~3,500なのに
メフェナム酸投与群はウイルス量が3,500~3,000,000に増えていた
というところまでお伝えしました
ウイルス感染した場合に解熱剤を投与すると
ウイルスが増えたり脳症を発症するというのは分かっています
そのため、解熱剤の中でも危険性の少ないアセトアミノフェンが処方されます
でも、発熱している時に解熱剤を使って良いのでしょうか?
これはドクターの間でも意見が分かれるところです
私達が発熱している時、体の中ではどんなことが起きているでしょうか?
ウイルスを排除するために免疫細胞が指令を出して発熱します
すると体は緊急事態と察知し
臓器や細胞同士が素早く大量の情報交換を始めます
体内で沢山の電波が飛び交って交信している状態です
この電波を「サイトカイン」と呼びます
「サイトカイン」の中には血管を傷つけて血液の流れを渋滞させてしまうものがあります
血液の渋滞が始まるとさらにサイトカインが増えてまた血液の渋滞が起こり
と、悪循環が始まります
そんな時に「解熱剤」を投与されたら・・・
熱中症の頭痛の時に
「解熱剤」は血流を止める とお伝えしましたよね
腎障害を起こす恐れがある と
血液の渋滞が起こっているところに
解熱剤のような血流を止める薬を投与されたら・・・
考えたくもない恐ろしい状況になります
じゃあどうしたらいいの?
熱が出て辛くても我慢すればいいの?
いいえ、良い方法があります
次回お伝え致しますね